脳脊髄液減少症とは 病態と症状編
脳脊髄液減少症とは
私達の脳は、脳脊髄液という無色透明の液体にプカプカと浮かんでいます。脳脊髄液は衝撃から脳や脊髄を守る、いわばクッション的な役割を果たしているのですが、この脳脊髄液がなんらかの原因で減少して浮力を失った脳が下に引っ張られ沈んでしまい、様々な症状が出る病態です。
脳脊髄液減少症の主な症状
頚部痛、全身倦怠、起立性頭痛、頭痛、背部痛、視力障害、視力低下、視野異常、羞明、視覚異常、めまい、吐き気、聴力障害、顎関節症、頭重感、坐骨神経痛、上肢痛、顔面痛、筋肉痛、腰痛、肩甲骨間痛、脳神経症状、聴神経、耳鳴り、聴力低下、聴力過敏、耳閉感、三叉神経、顔面違和感 (顔面しびれ・顔面神経麻痺)、開口障害 (顎関節症)、迷走神経、自律神経障害 (動悸・発汗異常・体温調節障害・腸管運動障害等)、目のぼやけ、眼振、動眼神経麻痺(瞳孔散大)、眼瞼下垂、複視、光過敏、外転神経麻痺、味覚障害、嗅覚障害、咽喉違和感、発声障害、嚥下障害、高次脳機能障害、集中力低下、思考力低下、記憶力低下、鬱、睡眠障害、内分泌障害、月経異常、インポテンツ、乳汁分泌等、免疫異常、易感染症、アレルギー、易疲労感、食欲低下、電磁波過敏症、意識障害、無欲、小脳失調、歩行障害、パーキンソン様式症候群、認知症、上肢のしびれ、神経根症、直腸膀胱障害、頚部硬直、慢性脱水症状、痩せなど、多様な症状
★なんらかの衝撃で硬膜から脳脊髄液が漏出する病態(外傷性脳脊髄液漏出症)
★原因不明で漏出する病態(突発性脳脊髄液漏出症)
★漏出はしていないが減少するあるいはしている病態(脳脊髄液減少症)
★髄液の吸収スピードが生産スピードを追い越してしまい減少する病態
等、一概に脳脊髄液減少症といっても、患者個々によって発症機序、病気の発見までの期間等が異なるためか、割りと早期に回復する場合と、難治化する場合があるように感じています。